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平安宮 内裏跡 (京都市上京区) Heian Palace Site Dairi(Imperial Palace) |
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平安宮 内裏跡 | 平安宮 内裏跡 |
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![]() ![]() 平安宮復元図、現在地は右下の赤字部分、黄土色の四角部分は内裏内郭回廊、「源氏物語ゆかりの地」の説明板より ![]() ![]() ![]() 『源氏物語』・「宿木」、ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター |
下立売通智恵光院西入ルに、「平安宮 内裏跡(へいあんきゅう-だいり-あと)」の説明板がある。 平安時代この地には内裏があった。天皇、后らの住空間であり、平安宮(大内裏)の中心的な区域になっていた。 ◆歴史年表 平安時代、794年、平安遷都とともに内裏は築営された。 960年、内裏は初焼亡している。 976年、内裏が再び焼失し、第64代・円融天皇が、太政大臣・藤原兼通の堀河第に移り1年間を里内裏とした。その初めになる。 980年、内裏が焼失する。 982年、内裏が焼失した。 999年、内裏が焼失する。 1001年、内裏が焼失した。 1005年、内裏が焼失する。 1014年、内裏が焼失した。 1015年、内裏が焼失する。 1039年、内裏が焼失する。 1042年、内裏が焼失した。 1048年、内裏が焼失する。 1058年、内裏が焼失する。 1082年、内裏が焼失した。 鎌倉時代、1227年、内裏は焼亡し、以後、再建されなかった。 現代、2008年、3月、京都市は「源氏物語ゆかりの地」の説明板を設置した。 ◆内裏 平安京の宮城(大内裏)は、京都の北部中央に位置した。規模は東西1.2km、南北1.4kmあった。宮城内の南部中央に朝堂院、その北東に天皇の居所である内裏(だいり)があった。 平安時代前期、794年の平安遷都とともに内裏は築営されている。天皇、后らの住空間であり、平安宮(大内裏)の中心的な施設だった。平安時代中期、960年に初焼亡している。その後も含め通算14回の火災が起きている。976年に再び焼失し、第64代・円融天皇(959-991)は、太政大臣・藤原兼通(925-977)の娘・こう子(947-979)を后としており、兼通の堀河第に移り1年間を里内裏とした。里内裏(さとだいり)の初めになる。鎌倉時代前期、1227年にも内裏は焼亡し、以後、再建されることはなかった。平安時代後期、11世紀(1001-1100)中頃より、平安宮内裏の有無にかかわらず、天皇は里内裏に常住するようになる。 「内裏図」(陽明文庫蔵)によると、内裏は外郭築地、内郭回廊の二重構造になっており、厳重に区画されていた。内裏の外郭築地は、東西73/70丈(219/212m)、南北100丈(303/300m)、内郭は、東西57丈(173/171m)、南北72丈(218/216m)の広さがあった。 古く内裏は宮、宮室、禁裏、禁中、禁闕(きんけつ)、金闕、内、大内(おおうち)、御所、大宮九重、百敷(ももしき)、皇居とも呼ばれていた。 なお、内裏の場所は、7世紀(601-700)前半の豪族・秦河勝(はた-の-かわかつ)の屋敷があったという。紫宸殿南の南庭に植えられていた梅にその伝承を残しているともいう。平安時代中期、960年の火災後に、式部卿・重明親王(906-954)により梅の代わりに桜が移植されたという。以来、東に左近桜、西に右近橘が植えられるようになった。 内裏内郭北辺に後宮部分、南辺に天皇の常住区域があり、その間は瓦垣で隔てられていた。内郭南辺には紫宸殿、仁寿殿、承香殿、清涼殿など儀式を行うハレの場があった。北辺は天皇らの私的な空間であり、日常のケの場になっていた。 北辺に七殿五舎の後宮が配され、妃・女御などの居住区域になっていた。殿舎は、常寧殿(じょうねいでん)を中心に、貞観(じょうがん)殿、五舎の淑景舎(しげいさ)、昭陽舎(しょうようしゃ)、襲芳舎(しゅうほうしゃ)、凝華舎(ぎょうかしゃ)、飛香舎(ひぎょうしゃ)などがあった。各建物間は回廊、透渡廊で繋がっていた。 ◆発掘調査 付近の発掘調査により、西側内郭回廊基壇西・東面跡、雨落溝跡、承明門跡、外郭西面築地跡、蔵人町屋東・南面雨落溝跡、蘭林坊の溝跡などが出土している。 古地図、これらの発掘調査により、内裏内の主要建物の位置はほぼ確定している。 ◆源氏物語 内裏は『源氏物語』の中心舞台になっている。 ❊年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 ❊参考文献・資料 京都市の説明板「源氏物語ゆかりの地」、『平安宮ガイド』、『京都市文化財ブックス28集 平安京』、ウェブサイト「源氏香の図-ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター」、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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