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後小松天皇 深草北陵 (京都市伏見区) Imperial mausoleum of Emperor Gokomatsu |
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後小松天皇 深草北陵 | 後小松天皇 深草北陵 |
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![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 法華堂 ![]() |
深草坊町(ふかくさ-ぼうちょう)に深草北陵(ふかくさ-きた-の-みささぎ)はある。「十二帝陵」、「深草十二帝陵」、「深草法華堂」などと呼ばれた。 南北朝末期-室町初期の持明院統・北朝第6代・第100代・後小松天皇(ごこまつ-てんのう)が葬られている。持統院統の12天皇、1親王が共同の納骨堂に合葬されている。 ◆歴史年表 室町時代、1433年、10月20日、後小松天皇が亡くなる。10月27日、泉涌寺で火葬された。10月30日、遺骨は深草法華堂に納められる。(『看聞御記』『師郷記』) ◆後小松天皇 南北朝時代-室町時代中期の持明院統・北朝第6代・第100代・後小松天皇(ごこまつ-てんのう、1377-1433)。幹仁(もとひと)。法名は素行智(そぎょうち)。京都の生まれ。北朝第5代・後円融天皇の第1皇子。母は三条公忠の娘・通陽門院藤原厳子(げんし/たかこ)。一休宗純は実子になる。1382 年、父・後円融天皇の譲位を受けて、北朝第3代・崇光天皇の皇子・栄仁(よしひと)親王と皇位を争う。幹仁親王は、将軍・足利義満の推挙により親王宣下のないままに践祚する。土御門内裏に入り6歳で即位した。摂政には二条良基を任じた。左大臣・義満が補佐する。1387年、元服する。1392年、南北両朝の合一により、後小松天皇は、義満の提案を受け入れ、大覚寺統の南朝・第99代・後亀山天皇から神器を受け、即位する。1393年、父・後円融上皇が亡くなり、親政を開始した。だが、准三后義満は、皇位簒奪を狙い、天皇権限の叙任権などを渡さず、天皇は傀儡になる。1396年、義満により伝奏奉書が使用され、国際的に義満は「日本国王道義」として認められるようになる。1406年、母・通陽門院の没後、義満は正妻・日野康子を天皇准母とし、次男・義嗣を皇位継承候補として還俗・元服させた。1408年、義満が急死する。義持は、父・義満の政策を否定した。1412年、持統院統の皇子・実仁(みひと)親王(第101代・称光天皇)に譲位し、院政を行う。1428年、持統院統の猶子・後崇光院の皇子・彦仁王(ひこひとおう)(第102代・後花園天皇)が即位し、院政を行う。1431年、出家し、後も院政を執る。仙洞御所で亡くなる。57歳。 和歌・連歌、琵琶などに優れた。歌は『新続古今集』にある。日記『後小松天皇宸記』がある。陵墓は深草北陵(伏見区)になる。泉涌寺・雲龍院内に灰塚がある。 ◆陵墓 深草北陵は、冠木門、築地塀に囲まれた中に、方形堂が南面して建てられている。持統院統の12天皇、1親王が納骨され、共同の納骨堂(天皇家の墓)に13人を合葬する。 室町時代、1433年10月20日、後小松天皇が亡くなる。10月27日、泉涌寺で火葬された。10月30日、遺骨は深草法華堂に納められる。(『看聞御記』『師郷記』) ほかの被葬者は、鎌倉時代の第89代・後深草天皇(1243-1304)、第92代・伏見天皇(1265-1317)、鎌倉時代-南北朝時代の第93代・後伏見天皇(1288-1336)、南北朝時代の北朝第4代・後光厳天皇(1338-1374)、北朝第5代・後円融天皇(1359-1393)、第101代・称光天皇(1401-1428)、第103代・後土御門天皇(1442-1500)、第104代・後柏原天皇(1464-1526)、第105代・後奈良天皇(1497-1557)、第106代・正親町天皇、室町時代-安土・桃山時代の第107代・後陽成天皇(1571-1617)が納骨されている。 南北朝時代-室町時代の伏見宮栄仁親王(1351-1416)が納骨されている。 99 後亀山天皇(大覚寺統)(在位:1383-1392)→北6・100 後小松天皇(持統院統)(在位:1382-1412)→101 称光天皇(持統院統)(在位:1412-1428)→102 後花園天皇)(持統院統)(在位:1428-1464) 北1 光厳天皇(在位:1331-1333)→北2 光明天皇(在位:1336-1348)→北3 崇光天皇(在位:1348-1351)→北4 光厳天皇(在位:1352-1371)→北5 後円融天皇(在位:1371-1382)→北6・100 後小松天皇(在位:1382-1412) *年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。 *参考文献・資料 『検証 天皇陵』、『天皇陵 謎解き完全ガイド』、『歴代天皇125代総覧』、『図説天皇陵』『歴代天皇年号事典』、ウェブサイト「コトバンク」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |
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