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長仙院 (京都市中京区) 
Chosen-in Temple
長仙院 長仙院
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【参照】物吉村、室町時代、「洛中洛外図屏風(上杉本)」、京都アスニー陶板壁画より
 誓願寺の東に、その塔頭・長仙院(ちょうせん-いん)が西面して建つ。幾度かの変遷を経て、陰陽師・安倍晴明の坐像が安置されている。 
 浄土宗西山深草派。本尊は阿弥陀如来坐像。
◆歴史年表 創建の詳細、変遷は不明。 
 江戸時代、1864年、旧7月19日、禁門の変による「どんどん焼け」で焼失し本尊も失う。
 その後、再建される。大通寺(西八条)本尊を遷したという。その後、本尊は三河に遷された。 
 近代、1872年、現在の本尊・阿弥陀如来坐像が、清円寺より安倍晴明坐像とともに遷されたともいう。
 1877年、現在の本尊・阿弥陀如来坐像が善徳寺より当寺に遷されたともいう。
◆仏像・木像 ◈本尊の「阿弥陀如来坐像」が安置されている。恵心僧都(942-1017)作、称念上人(1513-1554)が信仰したという。
 長仙院は、江戸時代後期、1864年旧7月19日のどんどん焼けで焼失し、この時に旧本尊も失う。その後、再建され、西八条・大通寺の本尊を長仙院に迎えた。その後、近代、1877年にこの本尊は三河の寺へ遷されたという。
 現在の本尊「阿弥陀如来坐像」は清円寺(東山松原、東山区宮川町、弓矢町付近)より、近代、1872年に西山派光明寺末の善徳寺(松原中堂寺村)に遷される。さらに、1877年11月に当寺が譲り受けたという。
 また、1872年に、前年に廃寺になった清円寺の本尊は、「安倍晴明坐像」、「妙法院少将法師(印)権大僧都木像」、「道観親王木像(延喜帝第四王子」、「蝉丸法師」など5体とともに当寺に遷されたともいう。
 ◈脇侍の「勢至菩薩像」、2体の「僧形像」がある。
◆晴明坐像 現在、束帯姿の「安倍晴明坐像」が当寺に安置されている。近代、1872年、本尊などと共に清円寺(東山区宮川町、弓矢町)より遷されたという。江戸時代作という。
◆法城寺・晴明塚・心光寺・晴円寺 かつて、宮川町五丁目(東山区松原通宮川筋東入北側)、鴨川東岸北辺に、陰陽師・安倍晴明が鴨川の防水を祈念して建立したという真言宗の法城寺が建っていたという。法城寺の名は、「水(サンズイ)去って土と成る」の意味に因む。晴明の没後、遺骸は当寺に葬られた。その後、寺は廃し、晴明塚(宮川筋の西)だけが残されたという。塚上には松木1本が植えられ、四条橋からも見えたという。江戸時代前期、延宝年間(1673-1681)以後の地図にも記されていた。
 法城寺は後に心光寺に寺号を改め、江戸時代前期、1608年には新麩屋町三条上ル町の西に移った。晴明塚は清円寺の境内に遷されたという。鎮守社として晴明大明神を祀り、祠脇に紅梅が植えられた。
 また、晴明塚は後に晴明社とも呼ばれる。松原通宮川町の北東にあったという。この地に堂を建て、晴円寺と号した。阿弥陀仏を本尊とし、洛陽阿弥陀回り第32番札所になっていた。江戸時代前期、寛文年間(1661-1673)、宮川町の開発に伴い塚は除かれる。跡地に晴明大明神(晴明社)の祠が祀られたという。この時、塚は宮川町五丁目・弓矢町に遷される。この地は、晴明辻子とも呼ばれ、後に物吉村(ものよし-むら)と呼ばれた。陰陽師村だったともいう。
 江戸時代には、物吉村(松原通大和大路西入ル)の晴円寺が塚の管理を行っていた。晴円寺は、ハンセン病患者の収容所・病院を管理した。施設も物吉村にあったという。「ものよし」といわれる者が、五節句の頃に門付けを行い、その勧進により施設は運営されていたという。施設は岡崎・悲田院に属し、その後、独立したともいう。
 近代、1871年(1868年とも)、廃仏毀釈に伴い清円寺は廃寺になる。病棟も廃止になった。遺物は、長仙寺に遷された。また、心光寺にも遷されたともいう。
◆庭園 書院から見下ろせる池泉観賞式の庭園がある。江戸時代の作庭という。いまは枯山水式庭園になっている。
 安土・桃山時代の豪快な石組が残り、池も深い。江戸時代に向かう過渡期の作庭という。
◆梅 ◈名木の「未開紅(みかいこう)の梅」がある。八重咲であり、蕾の頃は濃紅色、開花すると仄かに紅を帯びた白い花弁になる。
 かつて、誓願寺境内にあった。「新京極の七不思議の一つ」とされている。


*非公開。事前申込み。
*年号は原則として西暦を、近代以前の月日は旧暦を使用しています。
*参考文献・資料 『京都市の地名』、『日本地名大辞典 26 京都府』、『安倍晴明・紫式部を歩く』、『京の寺 不思議見聞録』、『昭和京都名所図会 2 洛東 下』、『昭和京都名所図会 5 洛中』、『増補 洛中洛外の群像』、『京の三名橋 下 五条大橋』、『京のしあわせめぐり55』 、京都市生涯学習総合センター(京都アスニー)、ウェブサイト「コトバンク」


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長仙院 〒604-8034 京都市中京区松ケ枝町471,六角町通河原町西入ル   075-221-5179
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